▼ クオエク15.5話






「じゃ、私らそろそろ帰るわ」
「お邪魔しましたっ!」







「ふふ、面白い子たちだったね」
「そうだな。しかし遊びすぎだ精市」
「あはは。てかさ、真田ずっと顔緩んじゃってたけど。気持ち悪いよ」
「ゆ、幸村!そんなことは…」
「部長―!真田副部長―!柳せんぱーい!」
「あれ、赤也サボり?すごい度胸だね」
「ち、違いますって!俺いま休憩に入ったとこっス!」
「そ?残念」
「ところで、あの二人なんでうちに来たんスか?部長に聞けば分かるって言われたんスけど」
「ふふ、秘密」
「え、秘密っ!?」
「合宿の申し込みに来たみたいですよ、切原くん」
「なんじゃ、もう狙っとるんか?手が早いのう、赤也」
「あれ、柳生に仁王。サボり?」
「私は休憩です」
「…俺も休憩時間じゃ」
「あはは、さっきもじゃなかったっけ」
「…忘れた」
「合宿って、うちとの合同合宿ってことっスか?」
「ふふ、そうだよ」
「じゃあまた会えるんスね!」
「そうなりますね、」
「そういえば二人ともすごく楽しそうだったけど、俺達が居ない間に何があったんだろうね。ねえ仁王、柳生」
「…さあ、なにがあったんかのう柳生」
「え、ええそうですね、仁王くん」
「ふーん、まあいいけど。」
「つーかさ、その二人って誰だよ。全然話よめねぇんだけど!」
「俺も」
「ああ、ブン太とジャッカルは会わなかったんだ」
「おう」
「まあそのうち分かるよ」
「そのうちかよぃ!」
「合宿、楽しくなりそうじゃのう」
「ふふ、そうだね」













私たちが立海の会話で盛り上がりつつ忍足くん家に向けて帰っている間、立海でもこんな会話が繰り広げられていることなんて知る由も無かった。















(2010.08.28)


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