**企画のお話**

□☆ハロウィン2011☆
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「ジェットってさ、ハロウィンカラーよね。」


「へ?」




私の言葉を聞いて、ジェットは鳩が豆鉄砲食らったような顔をした。


今日はお休み。二人でデート。
カフェで一息ついた時、テラス席に案内されて青空をバックにコーヒーを飲む彼を見たら唐突に思い付いたのだ。で、言ってみた。




「何だよそれ。俺が?ハロウィン!?」


「そう。髪のオレンジにー、上着の紫にー、ジーンズの黒。ね?」


「…あ…。」




そこで初めて自分のカラーに気が付いたらしい。
彼は頭に手を置いてから自分を見下ろして笑い出した。




「…っはははは!間違いねえや。こりゃハロウィンだな。」


「ねー?あなたを見たらオレンジのカボチャが浮かんだわ。」


「誰がジャック・オー・ランタンだっつの!
あー、ハロウィンかー………なあ、Trick or Treat?」




急な切り替えしに今度は私が面食らったけど、ちょうどオーダーのケーキが運ばれてきたのでそれをフォークに一口乗せた。




「はい、あーん。」


「えぇっ!…たく、そーじゃねーだろ…ん、旨い!」


「あは、共食い。」

「何!?っあー!カボチャかこれ!」


「そ。パンプキンタルト。
美味しい?パンプキンヘッドさん。」




素直に口を開けたジェットに私のパンプキンタルトを放り込んだ。
カボチャ頭の共食いだわ。




「ちきしょー。…おい。」


「ん?なに…ーー!!」




面白くなさそうなジェットを後目にすまして紅茶を飲んでいた私は、ふいに声をかけられて彼を見た。瞬間。


ちゅっ


加速装置でも使ったのかと思わせるような一瞬の出来事だったけれど、唇には確かなジェットの温もりが。
真っ白になった頭に今起こったことがジワジワしみるにつれて赤くなり熱を帯びる頬。




「ははっ、お前はアップルヘッドだな。真っ赤っか。」


「〜〜〜!!」




うつむいて頬をおさえながら、私は今年のハロウィンはパンプキンタルトとアップルパイを焼こうと決めたのだった。





平ゼロジェットの私服を見たらカボチャ頭が浮かびましたゴメンナサイ(^o^;)

ジェットには悪びれもせずにあっけらかんとセクハラして欲しい(マテwww)



→ハインさんお相手v
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