You are My Doll
□1.はじまり
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銃声と硝煙の立ち込める中を彼等は走っていた。
BGの残党が潜むとされた島。その本部を壊滅させるのが今回のミッションだった。
脳内無線で003からの指示が飛ぶ。
『そのフロアはもう誰もいないわ。
あとは……あ、最上階に誰か…。』
『敵か?』
『良く、わからない。透視を遮蔽する壁が…隠し部屋だわ。』
『黒幕がいるかもしれんな。003、俺と009とで行く。指示を頼む。』
レイガンを構え直して004が言った。009も頷いて立ち上がった。
『了解。エレベーターはまだ生きてるから最上階に上がって。
そこから先は指示を出すわ。』
『了解。行こう、004。』
二人はエレベーターに向かい走り出した。