You are My Doll
□10.狂科学者
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004から連絡を受けてメンバー全員がギルモア邸に集合した。
001がESPを使ってライラの行方を探している。
他の者はいつでも出発出来るようにドルフィン号の整備をして待機していた。
『見つけた!東南の海上に不審船。距離300。』
「よし、出発しよう。」
009の合図でドルフィン号が静かに動き出した。
「待ってろよライラ、必ず助けてやるからな!!」
「落ち着け002。そんなんじゃ助けられるものも助けられなくなるぞ。」
「そうだよ。焦ってはダメだ。
まだ相手がどんな奴なのかも分からないからね。」
「004、009…。本当だな、すまない。」
ライラがさらわれた原因が少なからず自分にあるという事で、002は冷静さを欠いていた。
そこを004と009に指摘され、はっとしたようにひとつため息をついた。
004もまた内心焦りを感じていた。
偶然公園にいるライラを見かけて急いで向かったものの、タッチの差で黒ずくめの男たちにさらわれてしまった。
かつて守り切れなかった彼女の事が思い出されて004の胸はズキリと痛んだ。
『ライラ、無事でいてくれ…!!』
誰よりも強くそう祈りながら004はレーダーのモニターを見つめていた。
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