グレ期

□東京ラブストーリー
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鉄男の家に住み着いている家出少年と最近深いお付き合いをするようになった。向こうとも三井はそんな感じだったが認めたくなかったって言うのが本音。でもこうなっちまうと嫌でも分かる。完璧に横槍入れる形になったがもうどっぷりハマってて身動きがとれなくなってた。

「かーんち。」
部屋に入ってくるなり後ろから抱き付かれてその台詞。アホくさと思いつつどこか喜んでる自分に頭が痛くなり、なるべく素っ気なく返す。
「…そのドラマ見てなかった。」
「知ってんじゃん。」
まぁ、台詞くらいは。
ぎゅっと腕に力を込め、耳裏に唇を落とされれば自然と身体が反応してくる。
「この間鉄男に言ったら分かんなかった。」
突然出た男の名前に落胆し「へー」と気のない返事を返してから、その後の台詞を思い出して振り向き様に平手をカマした。
「あははははっ!!」
読んでいたようにヒョイと避けられ、悪びれなく笑うアバズレにますます腹が立つ。
この状況で言うか普通?!
小生意気な腕を捕まえると後退していた三井はベッドに足を引っ掛け、そのまま二人で縺れ込むように倒れた。不覚にもシーツに沈んだ三井を見下ろす光景に思い出すものがあり、ドクリと血流が早まる。それを見透かして三井は目を細め、俺の首に腕を回してきた。
「…で?どーすんの?」
誘うように囁いて情欲を煽られる。
ここで負けてはダメ。俺。
強く心に言い聞かせ、舌を噛んでやることに決めた。



:::::
End


結局負けてんじゃんって話。

『かーんち(男の名前)。SEXしよ。』って言うスゴク有名な台詞があったのです。
古過ぎるっ…orz...↓↓↓

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