グレ期

□セカンドインパクト
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「あれ?徳男達は?」
「先行った。」
ついさっきまで俺の部屋で騒いでいた連中と場所を変えて飲みに行こうと言う事になった。最近は意識して俺と二人きりにならないようにしていたのに、「出掛ける前に風呂貸して」なんて迂闊な事言うから邪魔者を一掃してやった。家出少年は大変だ。
怪訝な顔をする三井に俺はニヤリと口角を上げた。
「…お前な」
溜息を吐きながらもソファーに腰を降ろすって事は諦めた?
「いーじゃん。悪くなかったろ?」
ソファーの前に屈んで目線を合わせても俯いてこちらをチラリとも見ない。喉の奥で笑いを噛み殺し、窺いながらゆっくりと首筋に唇を落とした。
「ん…」
艶っぽい声にゾクリと血液が一気に中心に集まる。それでも逡巡する三井は額で肩を阻み俺の腕に軽く手を置いた。
「やだよ…痛ぇし…」
「それだけじゃねぇだろ。」
身体は覚えてる。だから迷ってんだろ?
起ち上がった胸の突起を少し強めに指の腹で押し潰すと、上体を仰け反らせて悲鳴を上げた。
「ひっ――…!……あっ…」
てっきりもう御手付きかと思ってたのに。お前最高。
折角着た服を脱がせながら覚えたての感所を舌で巡る。ジーンズの中を晒すと反応が良い身体は涎を垂らして待っている。
「しゃぶってやろうか?」
「え?」と言う声も聞かぬまま頭から呑み込む。
「ぁ、あっ!!やだっ…やめろッ――!!」
ぐっと身体を丸めて来るがもう遅い。結局俺の頭を抱えてズルズルとソファーの背もたれを滑っただけだ。
俺だってまさかヤローの咥える日が来るなんて思ってなかった。でも今こいつを喜ばせ(嫌がらせ)るのに夢中だ。
ぐしゃぐしゃと俺の髪を掴む指の力が弱まって、ソファーの上で立てた膝も震えてきた。ギリギリのところで口を離すと下履きを剥ぎ取りながら敢えて聞く。
「先イッとく?」
三井は荒い呼吸で紅潮した顔を歪めるだけ。その間も緩く扱いてやる。
「どーすんだよ?」
強く握り込むと泣きそうな顔で呻いてコクコクと頷いた。
イイ子。一度でも肯定させておかないと次がないでは困る。
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