グレ期

□竜三短いヤツ
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べらべらとよくしゃべる口は相変わらず鉄男、鉄男、鉄男、と、それしか言わない。
一つ屋根の下にいるから、ソレしか話す事がないのだろうが、いい加減辟易して話しを遮った。

「気持ち悪ィ。」

「なにが?」

「お前。と、鉄男。」

男と女じゃあるまいし、まるで夫婦みたいに目配せで通じ合ったり、絶対の信頼があるようなとことか、
一つのベッドで寝てる、とか…

「そぉ?」

にやにやと嫌な笑いを浮かべる顔を睨み付けた。
そんな視線は意にも介さず、ぐいぐい身体を寄せてくる。

「じゃあ俺と竜はもっと気持ち悪いじゃん。」

…何の機嫌取りだ。

股ぐらをくるくると撫で回され、眉間のしわを深めるが、どこか浮かれ始める自分がいる。

「ね、キスして。気持ち悪ィやつ。」

「うっせぇよ。」

股間までのびてきた手をバシリと叩き落とすと、ゲラゲラとバカ笑いをし始める。

やかましい口を黙らせたくて方法を考えるが、腹立たしい事に、一つしか思いつかない。





*****

end

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