グレ期

□キャッシュな関係
6ページ/8ページ

:::

体内に埋め込まれた熱が、ゆっくりと侵入してくる鉄男の指に掻き出されていく。こんな事までされると思ってなかった。情けなさと羞恥でもう死にそう。なのに身体はバカ正直に反応してしまう。鉄男もわざとそうしてるっぽい。鉄男しか知らない俺のイイところを擦り上げられ声が上がる。泡のお陰か意外に痛みはなくて、喉元過ぎれば〜…って言うけど本当…。この快楽の中ではどれだけ辛かったかなんて思い出せなくて、むしろちょっと良かったような気さえしてくる。あれだけ激しい衝撃の後では何となく物足りなさを感じてしまい、懲りずにしょーもない事を考えてた。もうイイ。イキたい。
「鉄男っ…」
なぜか今日は一度も触れない自身に、鉄男の開いた手を添えて催促しても弄ってくれない。堪らず自慰に走るとその手を掴まれた。
…あれ?怒ってる?なんで?
おまけに指まで引き抜かれてそのまま仰向けに転がされ、覆い被さってくる鉄男にドキリとした瞬間当てがわれる熱い――…
「っツ…あァ―――…ッッ!!」
――痛い!やっぱりっ!ハンパないっ!!
でもいきなり腰を打ち付けてきたりはしない。ゆっくりと進み、ちょっと戻ってもう少し奥へ、少し戻ってもうちょっと奥へ。徐々に快感が湧き出て来る。入口がビリビリと燃えるように痛むのに、中を擦られる快感は指なんかとは比べ物にならない。奥に進むにつれて痛みと快感が増していく。どうしたいのかもうワケが分からなくて気が狂いそう。
「やだぁっ―…ぃヤあぁっっ…!!」
頭を振ってしがみ付くと、抱き返してきた鉄男にぐっと肩を押し込まれ、最奥に到達した刹那身体が弾けた――

「…は、ぁっ…嘘ぉ…っ」
整わない呼吸のまま思わず漏らした。
イケるような気はしてた。後ろだけでも。でもイッたのは初めて。しかも、スゴク―……
今更ながらなんだかショックを受けて脱力した瞬間、突き上げが再開された。
「ッあぁ――…ッッ!!」
鉄男は俺の嫌がる事はしない。無茶なんてさせない。これは自惚れじゃなく事実、今まで。
「やっ…もぅ、…無――んんっ…!」
唇を塞がれ、まだ収縮を繰り返す過敏な内部を身体ごと揺さ振られる。でもさっきの続きからゆっくりと、徐々に速さと強さを上げていく。段々と痛覚が麻痺していき、胸の突起を弄ばれればもう凄まじい快感だけに支配され生理的な涙が零れた。呼吸も忘れて乱れ、融けるように意識が朦朧としてきた頃にいよいよ自身を握られて目の前を火花が飛んだ。


:::::
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ