グレ期

□セカンドインパクト
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「−ッ!ちがっ…ぃ、やぁぁ―――…っっ!!」
手だと思った?慌てて引き剥がそうとするがすぐ口の中に苦味が広がってくる。終に三井はポロポロと涙を零した。
こんなに可愛い反応をしてくれるなら最初から嬲ってやったのに。初めてだなんて突っ込むまで気が付かなかった。
あやすように髪を梳いて軽く何度も口付けると、そろそろと背中に手を回してくる。項を引き寄せ、口付けを深くすると三井の身体がビクリと跳ねた。途端に暴れ出す身体を押さえ込んで口の中の苦味全部流し込む。コクリと喉が上下するのを確認してから身体を離し、飛んでくる平手をヒョイと避ける。
「――っ最悪ッ!!お前!!」
爆笑。でも続きの方がしたい。
膝裏を掬い上げると足をバタつかせ野次が飛んできた。
「やだやだっ!もーやめる!」
「うっせーな。このまま突っ込むぞ。」
ここで終わりはツライだろ。俺が。“男”なら分かってくれるな?
ぴたりと動きを止める三井に跪いてその双丘の間に舌を這わす。
「…―――っっ!!」
淫猥な水音を聞かせてやると背けた赤面を腕で覆い、ただ戦慄いていた。その気になってくる三井自身をそのままに、思い出し欲しがってヒクつくまで執拗に後ろだけ舌を絡める。
「…も、ぅ……やめっ……」
それを合図に身体を起こし、ヌルつく入り口を指でなぞりながら耳に歯を立てる。
「欲しいんだろ?」
「…―っ…違ぇ…しっ……」
一気に中指を立てると嬌声を上げて縋り付いてくる。
――絡み付く熱。やっぱこいつ上等。でもまだキツい。
ぐるりと掻き回すように抜き差しを繰り返す。少し慣れたところでもう一本捻込むと頭を振って懇願してくる。
「口でするっ…からっ−…」
苦痛からではない。高いプライドが不自然な快感を得るのを嫌悪してる。ゆっくり指を引き抜くと三井はふっと吐息を洩らす。
「OK。ベッドでな。」
そんなつもりは毛頭ない。
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