冥界案内人・鬼灯
□第3風
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次の朝、俺は昨日言われたとおり、7時半に禍々しい建物の尊重である、ドクロちゃんの銅像の前に居る。
「ちゃんと7時半に来いと言っておいて、当の本人は来ないのかよ……」
「いや、居るが?」
そう言って隣を見ると彼岸が居た。俺は、すごく近くに居るのに気づかなかったのかと思う反面、隣に居た彼岸に驚いた。
「びっくりしたか? わりぃ……気配消してた♪」
「可愛い感じで言うな!!」
「由ちゃん、彼岸君をつっ込めるような人材になったの〜? 羨ましい!!」
いきなり出てきた夏櫨(なつはぜ)に
「夏櫨(なつはぜ)。お前もいきなり出てくるな!!」
そう、正直につっ込むと、
「わ〜い! 由君につっ込んでもらったよ〜♪ 俺もツッコンデいい?」
と夏櫨が迫ってきた。それを、彼岸が夏櫨の襟首をガシッと掴んでくれた。
「てめぇのつっこむは怖ぇから止めろ」
その通りだと思っていたら、
「けーち!! それより、死神課に由君頂戴♪」
口をとんがらせて言う死神に、彼岸は
「誰がやるか変態共の場所に」
すぐそう答えたのだった。