short

□走れケンヤ
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『うっわ、もう無理や。うち死ぬ』
「うっわ、はっや」
『うっわ、そこ普通なら理由聞くやろ』
「どーせくだらない事やから聞くまでもないわ」
『ひっど!うちにとってはかなり重要なんに!』
「自分が重要でも、俺は重要じゃないねん!」
『ひっど!アンタそれでも人の子?』
「毎朝寝坊して人のチャリに乗っけてもらってるくせに、お礼も言わんと謙也、速く!って文句しか言わん奴よりは人に近いわ!」
『ええやん!つか、そんな言うくらいなら起こしに来んけりゃええやろ!』
「それじゃお前が遅刻するやろ!」
『っ! ・・・謙也』
「何や?」
『お前、何気優しいんやな。』
「何気が余計やけどな、おい」
『基本は優しくないやろ。お前』
「うっわー、酷いですよーこれー」
『標準語で喋んな、馬鹿!』
「お前!それ禁句やで?」
『知ってて言っとるんじゃ!馬鹿!』
「一度ならず二度までも・・・許さんで!」
『勝手に許さなければええやん!ばーか!』
「おまえ 「本日の食券は残り一枚です」 ・・・」

「『・・・』」

『あぁあぁぁあああああああぁああぁぁぁ!』
「俺の昼飯いいぃいいぃいぃいぃぃ!」
『ちょ、どうすんの?』

「もう閉めんでー、早よしいやー」

『ちょ、あのおばさんどんだけ短気!』
「それより食券じゃー!!!」
『行け!謙也!今こそ浪速のスピードなんちゃらを見せ付けろ!』
「何でスピードスター忘れんねん!って食券んんんんんん!」





彼女が最初死ぬと言ったのは限定商品のパンが買えなかったから。

そして食堂のおばさんは短気。
大阪人のくせして、商売魂がない。
「一日限定50食ね☆」
って言って、50食作ったらホントに閉める。
学生から地味に批評((

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