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□追試と千歳
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『うわ、有り得へん』
「赤点の者は来週追試やからなー、ちゃんと来いよー。成績響くでー。」


言いたい事だけ言って去っていった担任に殺意が沸いてきたが、勉強してなかった自分も自分やなって、無理に引っ込めてやった。


「どやった?」
『・・・それは自分が良かったからと云う自慢か?えぇ?』
「悪かったんやな」
『ぃ、いや・・・それは・・・』


何に関しても素晴らしい成績を残しているエクスタ男こと白石。
不公平過ぎる!神様は意地悪や!

なんでこんなエクスタシーとか連呼してる奴が顔も良くて運動も出来て勉強も出来んねん?
おかしいやろ?


「そんな調子で大丈夫かいな?」
『何が?!』
「・・・」


思いっきり睨みながら言ったら白石は言葉を失った。


「・・・追試や、追試」
『大丈夫なんじゃなーい?別に真のお馬鹿じゃないんやし』
「その思い込みこそが身を滅ぼすんやで?」
『・・・』


ええやん、思い込みでも!
そうでもせんとやってられんわ!


「まー追試までちょっと時間あるんやし、少しは勉強しとくんやで?」
『えー!』
「部活停止、」
『・・・いいもん、うち仕事せんでええから楽や、楽!』
「千歳、」
『・・・』
「千歳に会えんくなるでー、部活停止なったら。」
『〜〜〜っ!分った!勉強するから!』
「おん、頑張れやー」


くっそー。
いっつも90点台だからって調子に乗るなよ!
次のテストでは絶対お前よりええ点取ったるからなー!!!




***


『グハッ!』
「・・・謙也さん。マネが死にましたわ」
『ちょ、光!仮にも先輩に対して死亡宣言は酷いやろ!』
「あ、生きてた。」
『待て待て待て!お前なぁ!』
「うわー怖いー(棒読み」
『殴ってええ?ねぇ。殴ってええ?』
「痛いから嫌っス」
『貴様なんかMになってしまえばええんやーーー!!』

ゴツッ

『痛っ!』
「自分勉強するんやろ?何で財前と喧嘩してんねん。」
『うちが吹っ掛けたんやない!光が!』
「マネが面白くってつい、」
『待て待て待て!』

2度目の

ゴツッ

「さっさとやり、」
『うぅ・・・白石の鬼・・・。』
「鬼で結構、」
『「コケッコッコー」』
「(もう嫌、)」



***


ガラッ

『失礼しまーす。追試受けに来ましたー』


思いっきりドアを開ければそこには理科の担当教師、通称ハゲ男がうちの前に・・・居らんかった。


『あれ?教室間違えた?』


有り得へん。
これからホンマの教室探せと??
日が暮れんで。


ガラッ


「! 何ね、お前さんも追試ね?」
『・・・・・・何で居るの?千歳・・・』
「俺も追試ばい、」
『え、嘘。』
「え、ホント」
『だって千歳頭・・・頭・・・頭・・・良かったっけ?』
「・・・さぁ?」
『いや、さぁ?って、おい』
「テスト受けんかったと、そしたら追試って言われたと」
『あ、なるほど』
「お前さんは?」
『実力で勝負して追試ー』
「どんまいたい!」
『お前もな!』
「あいひゃー、」
『いや、可愛いけどなんかムカツク。』
「はは、」
『あ、そだ千歳』
「何ね?」
『追試の教室此処じゃないみたいなの、他に思い当たるとこある?』
「え、此処じゃないと?」

「『・・・』』

『探せええええぇぇぇぇぇえぇぇええぇえ!』



だから意味が分からない。
でも突っ込んじゃいけないz(((

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