short
□ある真夏の謙也
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『暑い･･･』
「せやなー」
『死ぬ･･･』
「せやなー」
『ねー、謙也ー』
「せやなー」
『･･･』
「･･･」
『人の話し絶対聞いてなかったやろ、自分』
「･･･すいません」
『まーこの暑さやからな、仕様がないと言えばそうやけど』
「何や、理解有るやんけ！」
『･･･』
「･･･」
『殴ろうか？一発、』
「すいません･･･」
『調子乗んな、アホ』
「･･･」
『あ〜〜っ！謙也のせいで余計暑なったわ』
「よう言うやんけ、暑い言ったら余計暑ぅ感じる･･･って」
『じゃあ暑いって言うなと？無理、思った事直ぐに口にするタイプだから』
「身も蓋もないっちゅー話やな」
『んー･･･』
「暑いー」
『自分も言うとるやん、思いっきし』
「あー、せやな」
『無理むり。暑いって言うなって言われると余計言いたなるわ。暑いー』
「なー」
『ん？何？』
「喫茶店でも入らん？」
『もっと早く言わん？』
「あっ、」
『アホ、』
⇒
暑いー。
あー、宿題しなきゃなー･･･。