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□3歩
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「今日は重大発表がある!!」
大きな声で意気揚々といった感じの花島田が部員全員に声をかける
「我々は来週の日曜、市内一の実力校と名高い燕ノ巣中学と練習試合を行うことになった! 今日から猛特訓だ!」
0×0
その言葉に部員達も「「「おっ−!」」」と次々に気合いを入れていく
ただ、いつものごとく例のあの2人は花島田の話を聞いていないのかキョロキョロと周りを見回していた。
『2人とも、ちゃんと話きいてた?』
話を聞いていない2人に注意しようとすると、名前よりも先に花島田が平と万里を叱りつける。
「いいか試合は日曜なんだぞ! 気構えが足ら−ん!」
「だってオレらカンケーないじゃん」
自分達3人はもう時期引退する。
だから練習とはいえ試合には出ないのではないかと意見する平。
「心配には及ばん。オレは試合に出る!!
もちろん向こうも3年主体だ!」
「あちらさんまで!?」
花島田の言葉に万里まで驚いた様子で「裏ガネはまずいぞ」と言い出し始めた。
「オレはあの日約束したんだ。 燕ノ巣中学を率いる主将オフェンスキングの鷹丘と!」
(鷹丘…?)
そう叫び、中体が終わった後にしたという約束のシ−ンを熱く語り始める花島田