Long


□1歩
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それと同時に自分を心配してくれている平に対して申し訳なく思い、素直に彼に思いを伝える。


『ごめんね平ちゃん。 勝手に決めちゃって、それに心配までかけて…』

「いや。別にそんなんじゃ…」


そう言って反省していると、万里が平を心配させないようにか、名前をフォローしてくれているのか2人に口を開く。


「心配すんなって平。名前も部活が終われば、同じバスケ部の女子達と一緒に帰って来るだろうし。
あまりに遅くなるようなら、オレ達が迎えに行けばいいだろ?」

「そうだよな…。」


その会話を聞いて名前は、またまた頭に?を浮かべて平達にその意味を問う。


『女子バスケ部の子達? 男子と女子とでは終わる時間が違うと思うから、一緒には帰れないんじゃないかな?』

「「………帰れない??」」

『うん、そう。 だって私、男子バスケ部のマネージャーだよ?』


「「男子バスケ部!!?」」


そう言ってキレイに声をハモらせる平と万里。 
今度は2人して名前に詰め寄って来る。


「何で男子なんだよ!?」

『花ちゃんに頼まれたから』


今日のことを2人に簡単に説明する。 
その内容を聞いて平は「花島田の奴〜!」と言い、声を荒げ怒りだす。 
それに対して万里は、何か考えるような仕草をして黙りこんでしまった。


「……。」

(万ちゃん?)


不思議に思ったが、すぐにいつものように怒る平をなだめる始める万里に、名前も特に気にはしなかった。

 
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