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□1歩
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『今日からマネージャーになる苗字 名前です。どうぞよろしくお願いします』
そう挨拶する名前。今日から晴れて男子バスケ部のマネージャーを勤めることになった。
昨日はあれから、何故か渋る平をなんとか納得させて今に至る。
「新しくマネージャーも入ったことだし、おまえら気合い入れて行くからなっ!! んじゃあ、今日の練習メニューは…」
「花島田!!」
花島田が今日の練習メニューを発表しようとした瞬間、体育館の入口から大きな声が響き渡った。
『平ちゃん?万ちゃん? どうしたの?』
そこには幼なじみ2人の姿。
しかも平は少し怒っている。
一体どうしたのかと思っていると、平が花島田の所までやって来て、
「花島田 英達!入部するぞ!」
「なにぃ?お前なんぞいらんっ」
「帰れ、帰れ」と言う花島田に平は万里の首根っこを掴み、花島田の前にずいっと差し出した。
「日下 万里オプションつき」
「買った。」
即決で決まった交渉に唖然としながらも、万里の元に行き事情を聞く。
『どういうこと? 何で2人が部活なんか・・・。 あんなに花ちゃんの誘いを断ってたのに』
「…名前をこんな男だらけの巣窟の中に1人にして置けないだろ?」
そう言って名前に笑いかける万里。 その言葉にいまいち意味がわからないといった名前。