Long


□2歩
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部活も終わり、今日は平が居ないため万里と2人で帰る


「名前と2人で帰るなんて久しぶりじゃない?」

『うん。いつも3人だから。』

「2人っきりで帰れるなんてうれしいよ」


相変わらずウソかホントかわからないような言葉を言いながらニヤッと笑う万里

彼はいつもそうやって恥ずかしいセリフを平気で言ってのける。 
名前もそうわかっていてもつい顔を赤らめてしまう


『もうっ、またそんな冗談言って』

「本当なんだけどなぁ…」


そんな何気ない話をしをしつつ2人で笑いあいながら帰っていく 
  

しばらくして家の前に着き、万里と別れて家の門を開けようとした時、突然 和・成・平の3人が家から慌てて飛び出してきた。

万里も門を開けようとしていた時だったので それを2人でどうしたのかと思いながら顔を見合わせていると、名前の姿を確認した平が慌てて駆け寄ってくる


「名前! ばあちゃんが倒れて病院に運ばれたって!」


それを聞いて呆然とする名前。
そんな名前を見て万里も「名前行くぞ!!」と手を掴み病院に急ぐ


病院に着き昭さん達と合流した平達は医師から絶対安静と聞かされショックを受けていた

その話を聞き名前はみんなから少し離れた場所で、1人体を震わせ顔を俯かせていた。
すると突然誰かにポンポンと頭を叩かれ顔をあげる


『和兄っ…』

「バアさまは大丈夫だよ」

『…うん』


そう言い頭を撫でてくれる和兄。 
そんな和兄の優しさに触れ名前も安心したのか少しだけ笑顔が戻っていく

そして、近くに居た万里の所に行き声かける


『万ちゃん…。 一緒に来てくれてありがと…』


万里は##NEME1##に微笑みを浮かべた

その日は結局、そのまま面会することは出来ずに渋々と家に帰ることになった

  
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