Long
□2歩
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謝ると意気込んでいた平だったが、怒っているわけでもない彼女に何と謝ればいいのかわからずにズルズルと放課後まで来てしまっていた
放課後こそ謝ろうとしたが、アンケートを書いていなかった平は二下に運悪くつかまってしまい名前も先に帰ってしまった
何とかアンケートを書いて急いで帰ると、みんなが書きおきしたメモがありそれを見た平もすぐさま病院に向かう。
そして病室に着くと勢いよくドアを開け
「おばあちゃんっ! 死んじゃやだぁっっ!!」
声を荒げ泣きながら入って行った
その姿に平よりも先に来ていた名前は驚きながらも
『平ちゃん。 治さん大丈夫だよ?』
と安心させるように落ち着いた声で、ベッドに顔をうずめる平に声をかける
「えっっ!?」
名前に言われベッドにいる人物を見る平。すると
「カ−ッカッカッ!何言ってるんだい平。 わたしゃただの過労だよ」
そこには笑いながら元気そうな姿をした治が
座っていた
「良かったぁぁ…。あっ!名前!!」
その姿を見て安心したのか大きなため息を吐く。 そして自分の隣に居た名前の姿を見てすぐさま頭を下げる
「今日は本当にゴメンッ!!名前に言ったんじゃなくても 軽々しく本当の家族じゃないとか色々口に出して…」
『…平ちゃん』
「どおいうことだい??」
平の言葉を聞き名前意外のみんなは訳がわからないという顔をしている。
それを見て平もみんなに今日の朝にあった出来事を話し出す
「この前、母さんに頼まれて取りに行った戸籍謄本にオレの名前が書いてなかったから、名前にオレがもらわれっ子かもって…本当の家族じゃないかもって言っちゃったんだ…」