アイシールド21短編夢
□青い春?
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「あ゛ーあっ アメフトやりたいなーーーッ!」
「はっ?!」
放課後、幼馴染の駿といつものように帰り道を歩く。
ちなみに駿はアメフト部員(もはや主将)。
あとついでにいうと私はマネージャー(もう一人いるけど2日に1回しか来ない。…なぜだ。)。
「…いきなりどうした?」
「だってみんな楽しそーじゃん?!
見てて青春って感じじゃん?!
私もやりたーーーい!!!!」
マネとして試合についていくたび、練習風景を見るたび、そのフィールドの中の世界を感じるたび、ああなんで私は女なんだろう…と思う。
もし私が男だったなら…
あのフィールドの中の世界に入れるのに…
「…ん?てか女子テニスとか女子バスケとかあるんだし、女子アメフトとかって探したらあるんじゃね??」
お、我ながら頭良いなオイ。
とりあえず巨深には無いだろー…とブツブツつぶやいていると、ピタリ、と隣を歩いていた駿が歩みを止めた。
「…お前まさかとは思うが、そのためだけに転校するとか言い出すんじゃねーだろうな?」
「……なんのことかな?」
やっべチョーにらんでる(汗)
っつか何?
私心読まれてる感じ??
…読心術!!!? (※ほぼ口に出していた。)
じりじりと気づかれないように後ずさる。
が、一歩でつめられました。(あと背中に固い感触が…)
目の前に男、後ろに壁。
よく漫画とかで見る光景だよね。
ああいう場面を見るたび、「あ、これってしゃがんだら抜け出せるんじゃね?」とか思ってたんだけど…
うん。ムリ。
そっと見上げると、案の定前髪で表情が隠されていて、何も見えない。
「えと……おーい、カケイくんやーい?」
「許さねぇからな」
地の底から響いてくるような低い声とともに、頭の横にある手に力が入る。
「ゆっ許すもなにも…私の人生だし?」
おっし正論!
駿に見えないように小さくガッツポーズする。
ふははははどーだ反論できねーだろう!?
「…ま、そうだな…」
そーだろうそーだろう(`v´)ムフー
「でも、知るか」
「へ?」
突然がしっと頭をわしづかみされ、なぜか徐々に近づく距離。
えっ え?
ちょ、待―――…
次の日、某高校で、なぜかぐったりしている女子生徒(約一名)と、なぜかすっきりした顔の男子生徒(約一名)が相次いで目撃され、
それを見た男子生徒(約一名)と女子生徒(約一名)によってさまざまなウワサをばらまかれ、
一躍時の人(笑)になったそうな。 ぷっ←
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