☆短編集☆
□HAPPY☆DAYS
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5月18日
それは世界でいちばん愛しい人がこの世に生まれた奇跡の日。
〜HAPPY☆DAYS〜
「よし!今日の授業も全部終わったぞ♪」
と言いながら、細い腕を上げて大きく伸びをしたカガリを愛しそうに見つめながらアスランが言った。
「お疲れ、カガリ」
「うん、アスランもな!」
ニコッと笑ってこちらに振り向いたカガリを見て、アスランはそのかわいい笑顔を独り占めしていることにとても満足しながら言葉を続けようとした。
「あのさ、カガリ…今日…「カガリ〜っ!一緒に帰ろう♪」
アスランの言葉を遮って、廊下から入ってきた聞き慣れた声に、カガリがさらに嬉しそうな笑顔で振り返った。
「キラ!あ、ラクスも!」
「こんにちは、カガリ。私もご一緒してよろしいですか?」
「もちろんだ!さっ、帰ろう♪」
そう言うが早いか、カガリは既に鞄を手に席を立ってキラたちの方へと歩いて行っている。
「あっ!おい…カガリっ;」
アスランもあわててカガリの後を追った。
「アスランも早くしないと置いてくよ〜」
キラがニヤニヤしながらアスランに声をかけた。