☆短編集☆
□HAPPY☆DAYS
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(くっそ〜!キラのやつ…!!いつも邪魔ばっかりしやがって!)
アスランは心の中でキラに悪態をついた。
「あれ、アスラン。何か言った?」
「別に?」
一瞬、読まれた!?と焦ったアスランだったが何とか平静をよそおってキラに返した。
そんな二人の間に見えない火花が散っていることに、カガリだけはまったく気づいていなかった。
今日は、キラとカガリの16歳の誕生日。
毎年恒例のヒビキ家での誕生日パーティーに、幼なじみとして育ったアスランとラクスが参加するのはいつものこと。
アスランとカガリ、キラとラクス。
二組が並んでの帰り道は今日のパーティーの話題でもちきりだ。
「楽しみだな〜」
「ホントだね!ごちそういっぱいでるかな?」
「ケーキは私がお二人の為に心を込めて作りましたので楽しみにしていてくださいな♪」
「やった!ラクスのケーキいつも美味しいから大好きなんだよな」
「ありがとうございます!カガリ♪」
「ラクスは料理も上手だもんね〜」
「キラにもそう言ってもらえて嬉しいですわ♪」
和気あいあいと話すキラ、カガリ、ラクスの輪に入っていない人物がひとり…。