☆短編集☆
□HAPPY☆DAYS
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それに気づいたカガリが、隣を歩く人物に向かって尋ねた。
「アスラン?さっきからずっと黙ったままだけど、どうかしたのか?」
「いや、別に…」
カガリに気にかけてもらえたことが素直に嬉しかったアスランだが、心の内の不機嫌さは隠すことができなかったようで…。
「もしかして、今日来るの…イヤなのか?」
不安げに訊いてくるカガリにハッとなって、アスランは慌てて否定した。
「イヤな訳ないだろっ!もしも、カガリが来るなって言っても絶対行くからなっ!!」
「あ、ありがと。アスラン///」
「いや…///」
カガリはほんのり頬を紅に染めて少し潤んだ金の瞳でアスランを見つめた。
(可愛いカガリ♪そんな無防備な顔見せられたら俺、理性持たないぞ!知らないぞっ!)
実際、前を歩くお邪魔虫ふたり(キラ&ラクス)がいなければ、この場で抱きしめてたかもしれない衝動をなんとか発散させて、アスランは激しく顔を緩ませながらも極上の笑みでカガリを見つめた。