☆短編集☆

□HAPPY☆DAYS
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それからそれぞれの家に帰って準備するために、4人はいったん別れた。


キラと共に楽しそうに去って行くカガリの後ろ姿を追いながらアスランは切なく思った。


(いったい、いつになったらカガリとふたりきりでお祝い出来るんだろうな…;;)



ずっと幼なじみとして一緒に育ったカガリにアスランが想いを告げたのは2ヶ月前の中学校の卒業式。

始めはびっくりして顔をりんごみたいに真っ赤にしながらも、カガリもアスランを好きだと受け入れてくれた。

あの時は、想いが通じたという事実だけで死にそうなくらい幸せだったのに、最近のアスランは想いが通じたその先のことばかり考えてしまっている。

今日は恋人になって初めてのカガリの誕生日。
あわよくばふたりきりでお祝いしたかったアスランだったが、誘うタイミングをキラに奪われ、結局いつもと同じことになってしまった。


アスランはひとつ大きなため息をついて自宅に戻り、私服に着替えると、カガリとキラへのプレゼントを手に取りヒビキ家へと急いだ。
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