☆短編集☆

□HAPPY☆DAYS
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「「「「ハッピーバースデー☆キラ、カガリ!」」」」

「「ありがとう!みんな!」」


キラとカガリは16本のロウソクを仲良く同時に吹き消した。


アスランがヒビキ家に到着してからしばらくして、ケーキの入った大きな箱と紙袋を持ったラクスがやってきて、ヒビキ家でのバースデーパーティーが華やかにスタートしたのだった。


キラとカガリは目の前に並べられたテーブルに乗りきらないほどのごちそうとラクスの手作りケーキにその宝石のような瞳を輝かせていた。


今日のカガリはいつもなら絶対着ないようなライトグリーンのワンピースを着ている。


ラクスからの誕生日プレゼントだ。ラクスも同じデザインで色違い(淡いピンク)のワンピースを着ている。


カガリとお揃いの服を着るのはラクスの趣味のひとつであった。


レースやフリルがついているわけではないシンプルなデザインで、カガリが着るととても上品でただでさえ可愛いカガリをさらに可愛らしくしていた。


時々向かいに座ってるアスランと目が合うとはにかみながらもニコッと微笑むカガリ。


そんなカガリにパーティーの間中ずっとアスランの視線は釘付けだった。





にぎやかだったパーティーも終わり、みんなで手分けして片付けを終わらせると、キラとラクスはさっさとキラの部屋へと消えて行ってしまった。
因みにこのふたりは小学生の頃から付きあっている。



(さあ、ここからが今日の本番だぞ…カガリ)


カガリへの誕生日プレゼント。これは2人きりの時に渡したいと前もってカガリにそう伝えておいた。


アスランはひとつ深呼吸をして、ソファーでそわそわとなんだか落ち着かない様子のカガリの隣に腰掛けて、その形のよい耳元で囁いた。


「カガリの部屋に行ってもいい…?」
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