☆短編集☆

□winter solstice
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「…うん、おいしいよ」

「ほんとかっ?」

「本当だよ」

そう言うと、やっとカガリは納得したようにホッと胸をなでおろし、いつものかわいい顔でこちらに微笑んだ。

「デザートにかぼちゃプリンもあるからな」

「そうか、楽しみだな」

本当にカガリはこだわりだしたら決して手を抜かず最後までやりきるんだからかなわないな。
そんなまっすぐなところも好きだけど。


「じゃあ、私も!いただきますっ」

楽しみながら作っていただろうけれど、きっと俺の反応を気にしながら作っていたんだろう。その緊張が解けたカガリは元気よくかぼちゃのフルコースを堪能している。
俺もそんなカガリの愛しい顔に幸せをかんじていた。


…――

「…冬至ってさ、1年でいちばん太陽の力が弱まる日なんだって」

ディナーも終わりに近づいたころ、カガリがふいに話し始めた。


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