♯01 クライスレリアーナ/R.Schumann
Kreisleriana Op.16




演奏 : ゆい (Piano)



1838年に作曲され、全8曲からなるこ
の楽曲は、当時シューマンが傾倒して
いた作家E.T.A.ホフマンの小説に登場
する「楽長クライスラー」からタイト
ルを取っており、かなわぬ恋を描いた
この小説に自分と後に妻となるクララ
との恋愛を重ねていたのではないかと
推測される。           

というのも、この楽曲が生まれたのが
クララとの結婚を反対され苦しんでい
た時期であるからだ。また、この頃は
シューマンにとって音楽の創作が唯一
の救いとなっていたようで、その心情
に比例するかのように、ピアノ作品の
傑作が多く生まれた。       

そしてこの楽曲も、一つの大きな主題
のもとに小品をまとめるというシュー
マンが得意としていた形式で作曲さ
れ、8曲ともそれぞれの個性を見出だ
しがらも、自然と統一性を持ち、見事
に結実している傑作の一つである。 





























[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ