***sTorY***

□熱視線
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スカーフをシュルッと引き抜く。
そのままシャツを脱ごうとすると



「待った。ただ脱ぐだけじゃ、つまらない。
そう言っただろ?
ゆっくり、見せつけるように、焦らすように脱いでみてくれ」



見せつけるように、焦らすようにって何でィ!
そんなの、ただのストリップじゃねぇか!!
いまさらながら自分のさせられている事の真意に気付き
体中が熱くなる。
顔を真っ赤にしていると



「ほぉ。そういう顔も可愛いねぇ
初々しい感じも悪くないな。
まあいい、脱ぎたまえ」



痛い程の視線を感じながら
一つ目のボタンに手をかける。



恥ずかしい…



酒のせいか、羞恥のせいか
微かに震える手でボタンを外す…



一つ、二つ、三つと外していく
胸元に厭らしい視線を感じ
恥ずかしさで頭がクラクラする



「ピンク色の肌で綺麗だ。
土方くん、君も部下の頑張りをきちんと見てあげなさい。」


俺に気を遣って、目を逸らしていた土方さんに言葉をかける。


「…わかりました。」


嫌です。などと言えるわけもなく
土方さんの視線を感じた。
それはどこか熱を持っているように思えたが
自分が酒で暑くなってるだけかもしれねぇと
考えを拭い去る。


土方さんには武州や頓所で見られ慣れているはずなのに
一気に恥ずかしさが増す。
まるでいけない事をしているのを
みられるように錯覚に陥る。
うう…恥ずかし過ぎる…。
涙がうっすら浮かぶが、いまさら止めるなんて
許してもらえるわけもねぇ。
次のボタンに手をかける。



「綺麗な乳首だね。
土方くんもそう思わないかい?」



あくまで土方さんを巻き込みたいらしい。
土方さんもそう言われたら、俺の乳首を見るしかなくなる。


「…そうですね。小さくて…綺麗な乳首だと思います…。」


真っ赤な顔をした土方さんが答える。


要人や、ましてや土方さんにまで乳首の事を言われ、乳首に視線を感じる。


〜〜〜〜〜!!


恥ずかしさで頭がどうにかなってしまいそうだった。


「おや…沖田くん、見られて感じているのかい?」


くっくっと喉の奥で笑い乳首を指差す。


「かっ感じてなんか!」

「その割には…さっきよりも硬く尖っているようだが?」

「そっそんなこと!」

否定はしたが、結果は一目瞭然だった。
俺の体は二人の痛い程の視線に反応していた。
見られて感じる…なんて…


「ふふ、もっと良く見せてごらん?
シャツを早く脱いでしまいなさい。
脱いだら手を後ろに…」


唇を噛み締め、シャツを脱ぎ捨てる
容赦ない視線から逃れたくて身をよじるが
手を後ろにしているため、逃してはくれない。


ピンっと尖った乳首にひんやりした外気が触れ
いっそう主張を始める。



「次はいよいよ…だね」


下半身に視線を感じ
震える手でベルトを外そうとするが
カチャカチャと音を立て、上手く外れない


「仕方ないな…土方くん
ちょっと手伝ってあげなさい。」

「てっ手伝うって!?」

目を白黒させながら土方さんが素っ頓狂な声をあげる。

「沖田くんは上手く外せないようだから
君が外してあげなさい。出来るだろ?」

相変わらずニヤニヤとそしてあっさりと言ってのける。

「…わかりました。」

何かを飲み込むように、低い声で土方さんが答え
こちらに近寄る。

「沖田…わりぃ。」

土方さんの手がベルトにかかる
カチャリと器用にベルトが外され
土方さんは真っ赤になりながらベルトを引き抜く。


土方さんの視線はよめないが
下半身に視線を感じる気がしてもじもじしてしまう。


土方さんはベルトを握り閉めながら
席にもどる。


「ズボンも早く脱ぎたまえ。」

好奇の目を向けられ
泣きそうになりながら
渋々ズボンを脱いだ。


「ふふ、沖田くんは素直だね。
それより、その中身はいまどうなっているのかな?
乳首同様、やはり硬くなっているのかな?」


熱く厭らしい視線に反応してしまう。
体の奥が疼く。
脱ぐって、まさか最後まで?
もしそうなら、見られてしまう
そんなことになれば、本当にどうにかなってしまいそうだ。
自分の裸を二人に見られるところを想像する
ああ…きっと二人は俺の下半身を食い入るように見るんだ…
腰がうずき、とろんっとしてしまう
やっぱ俺ァ…見られて感じてしまってるんだ
そう。
要人の言う通り、俺の下半身は反応し硬くなっていたのだ。
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