***sTorY***

□その瞳に映るもの
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「震えてる…期待してんのか?」

嘲笑うような言い方をされ
シャツのボタンが外されていき
顔がかあああっと熱くなる


「そんな事!ひっ!!」

いきなり乳首を爪でカリッと引っかかれる

「ふ〜ん。
でもココは期待してるみたいだぜ。」

片方の手で器用にくにくにと乳首を押し潰したり引っ張ったりしながら
もう片方の指は口元をするすると愛撫し
首筋にキスを落とす

「ひゃっ…んんっ…だんっな…ぁっ…やめって…」

「なんで?そんな耳まで真っ赤にして
気持ち良さそうにしてるじゃねぇか…」

乳首をピンッと強く弾かれ体に電気が走る

「アッ!!」

「ほら、やっぱり気持ちいいんだろ。
俺が適当にヤれてラッキーだと思ってるだ?
お前は、気持ち良くなれてラッキーだと思ってんじゃねぇのかぁ?
気持ちよけりゃなんだっていいんだろ?」

「違っ!んっ!!」

否定をしようと大きく開いた口に
旦那の指が入りこむ。
咥内を愛撫され上顎をなぞられる


「んっ…ふうっ…んむっ…んん…はあ…」

「ふっ、嫌だとか言うわりには乗り気じゃねぇかよ。
やっぱり気持ち良けりゃ誰でもいいんだなっ。
淫乱なやつ…」


耳元で冷たく責められ、背筋がスッと冷える


違う!
旦那だから気持ちいい!
旦那じゃなきゃ嫌だ!

そう伝えたかったが
口にするのが怖くていつも黙り込んでしまう。
何も言わない俺にいらつくように
愛撫が激しくなる。

「んだよ…否定すらしねぇってか。
ならもっと気持ちよくしてやるよ!」

「ひゃぁ!」

口が解放されたかと思うと旦那の手が何の迷いもなく下半身に伸びる
抵抗しようにも縛られた両手ではうまく出来ず
簡単に片手で押さえ込まれてしまう。

「旦那っやだ!こんなとこでっやめて下せィ!!」

「こんなとこ。だからいいんだろぉ?」

俺の願いは聞き入れてもらえずにズボンが下ろされる。
いつだってそうだ。
旦那が俺の願いを聞き入れる事は無い。

「ふふっ…こんなとこで、とか言いながら
コッチもしっかり期待してるじゃねぇか。」

「そんなっことっ…」

否定しようにも
旦那に片手で器用にトランクスから取り出された俺の下半身は
熱く硬くそそり立っていた

ひんやりとした外気にさらされ
自分の熱に気づく

「あっ…はぅん…んぁっ…だんっな…ゃっ…」

「ふっこんなに先から厭らしい汁垂らして
嫌もなにもねぇよな。」

先っぽから溢れる液体を丁寧に塗りたくる
滑りの良くなった下半身を容赦なく上下され
甘い声が漏れる
「んっ…ぁっ…ふっ…」

頭が痺れ、快楽で膝がガクガクする
縛られた両手を机につき、体を支えるのが精一杯になる

「そんなに震えて…可愛いな」

吐息混じりに囁かれ
加速する手の動きに俺ァ何も考えられなくなっていく
大きな手で包み込まれ
掬い上げるように上下される
俺のいい所を熟知してるかのように
先っぽをいじったり
根元を強く扱かれたり


「アッ…はぁ…んん…気持ち…ぃっ…ふぅんっ…」


さらなる快楽を求め、下半身はひくりひくりと痙攣し
腰が前後に揺れる

「んだよ、足んねぇってか?」

「ちがっ…んん…アッ…」

喋ろうとしても
旦那の止まらない愛撫に溢れる声は甘いもの
に変わる

「もっと気持ち良くしてやるから
ケツ突き出せよ、ほらっ」

ピシャリ!とケツを叩かれる

「くっ…」

ダメだ。こんなところで
そう、頭ではわかっている
それでも体は考えるよりも先に旦那の言葉に従っていた

「ははっ!いぃ眺めだなぁ!
1番隊隊長が自分からケツ出しておねだりなんざ
隊員が見たらどぉ思うかねぇ?」

そんな言葉を浴びせられ
涙が溢れそうになる

「ぅっ…く…」

「はいはい。すぐ入れてやるから
ほら…よっ!」

解す事なく旦那のモノを突き立てられる

「ぃたっ!旦那っ…痛っぃ…んんっ!」

「いっつもヤってんなら
すぐ馴染むだろっ!
それに、お前のいい所はぜぇんぶわかってるよ!
ここがいいんだろぉ?」

的確に気持ちのいいところを擦り上げてくる旦那の動きに
痛みはすぐに消え去り
快楽が押し寄せる

「ひゃぁっ…そこっそこ…んっ!アッ!はぁんっ…ぃっ!」

「ほんと、ここ好きだよなぁー」

鼻で笑いながら奥へ奥へと押し込まれていく

旦那…でいっぱいになる
俺の中が旦那で満たされる
この時ばかりは旦那も俺だけを見てくれてる気がして
胸がいっぱいになる

「ひあっ!旦那っ…だんなぁ…アッ…気持ちぃっ…」

「…んな甘い声で呼ぶんじゃねぇよ」

旦那の呟く様に発した声が聞き取れず
声を我慢し聞き返す

「…旦那?」

聞こえてきたのは返事ではなく
複数の足音

「!?」

ビクリっと体を強張らせ
息を飲む

カチャっとドアに手をかけた音が聞こえ


心臓がドキリと跳ねる


誰か…くる!?


マズイ!
こんなところを誰かに見られたら!!


ああ…もう終わりだ!


天を仰ぎ目をつむると聞こえてきたのは
扉を開ける音ではなく聞き慣れた声で
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