***sTorY4***

□恋愛更新中
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旦那と付き合いだして、一週間


変わった?
変わってないよな


チャイナや眼鏡のいない時に、万事屋へいき
旦那と他愛のない話しをして、笑い合って過ごす
ただそれだけ


知り合いから恋人へ変わったのに
内容は劇的に変化ってしないもんなのか?



よく分からないまま時間が過ぎ、いつも通りの見回り中



「総悟っ、見回りだりぃとか思ってんだろ?」

「そんなことありやせんよ、それより!」

「なんだ?」

「俺、団子が食いてぇ!」

「おまっ、…いま勤務中だろ?」

「そうでしたっけ?」

「あのなぁ…」


はぁ…と大きなため息をつく
へへっ、そんな事言って、見回りのコースに土方さんが団子屋を入れてくれるのわかってんでさ
勝手に思いながら後について歩いていく


やっぱり!


「土方さんも食べたかったんですねぃ。」

「はっ、なにバカな事…」

「じゃあ、俺のため?」

「ちげーよ!俺も食いたかったんだよ!」


じゃれあいながら団子屋へ寄り道をする


運ばれてきた団子を頬張りながらボーッと辺りを見回すと


「あっ、旦那!」

「おう、楽しそうだな。」

「別に、楽しかありやせんよ!」

「そうか?」

「?へぃ…」

「今日さ、うちこねぇか?」

「あー、今日は先約が…」

「マヨ野郎か?」


隣で旦那を睨む土方さんに目をやる


「…へぃ、すんません。」

「いや、先約なら仕方ないよな。気にすんな。」



へらっと笑い、行ってしまった



なんだろ…この感じ
モヤモヤとした感情を持て余す



旦那は、そんなに俺の事好きじゃねーのかな?
それで、俺は旦那の事…そんなに?


じゃあなんで付き合ってんだろ


よく分からない事ばかりで頭が混乱したまま数日が過ぎた



「お邪魔しやす。」


久しぶりに万事屋を訪れた


「おー。」

「旦那、久しぶりですね…痩せやしたか?」

「久しぶり、だな。痩せてねーよ。」

「旦那?」

「ん?」


なんか…暗い?
久しぶりに会えて、嬉しいって思ってるのは俺だけ?


「なんかありやしたか?」

「いや…それよりさ…
俺達、別れるか?」

「はっ?なに言って…」

「いいよ…もう、無理しなくて。俺と居ても楽しくねーだろ?アイツと居る方が楽しそうだし
素直でいられるんだろ?」

「それって、どういう意味ですかぃ?」

「だからさ、俺より土方のがいいんだろって意味だよ。」



いきなり訳のわからない事を言われ、頭に血が上る



「…何言ってるんでぃ!?俺が…旦那以外の野郎に欲情すると思ってんですかぃ!
勝手に人の心、決めつけてんじゃねーですよ!言いたい事あるならハッキリ言いやがれっ!
俺を、…諦めんな!」


感情が高ぶり、涙が溢れる


「それって…好きって意味に取ってもいいのか?」

「そんくらいっ…察して下せぃ!///」

「沖田くんっ!」


ギュッと抱きしめられ、胸が騒ぎ出す


あぁ、そうだったんだ
俺、旦那に触れられたかったんだ
恋人ごっこじゃなく、きちんとした恋人に変わりたかったんだ…


「旦那…」


胸が締め付けられ、この息苦しさをどうすればいいのかわからずに見上げる


「沖田くん…」


潤んだ瞳と瞳がぶつかり、熱っぽい視線が絡み合う


「ふっ、ん…んむ、ん…」

「はぁ…ん、んん…」


唇を合わせ、求めるように舌を深く絡ませあう


「はぁっ、ん、旦那…んん…」

「んっ、ん、沖田くん…」


咥内をあちこち舐め回す甘美な愛撫に腰が疼く


くたりと旦那にもたれ掛かると思っていたよりも力強く抱きしめられ
思わず胸の内を漏らしていた


「旦那…このまま、俺を…旦那のものに、して 下せぃ。」

「っ!?」


旦那の体がビクリと震え
見上げると真っすぐな瞳で見つめられる


「いいのか?俺で…」

「旦那じゃなきゃ、嫌でさ。」


恥ずかしさで下を向く俺の手を掴み、部屋まで歩く


服を脱ぎ捨て、どさりと布団に縺れ込む二人に言葉は要らなかった
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