10/27の日記
04:28
恋哀―レンアイ―
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どうして……
そればかり考えていた
いつも浮かぶ疑問は言葉にならず
それを投げ掛ける勇気は最早、無い
触れ合う肌、混じる体温、逸らされる視線
土方さんから与えられる熱は
凶暴なまでに一方的で
受け止めるだけで精一杯
交わった夜はいつも一人泣いた
熱くなる体が忌まわしい
漏れる声が疎ましい
いっそ人形の様に、骸の様に
反応なんてしなければいい
それなのに
此の体は熱く、熱く反応する
撫でられるだけで心は震え頬は上気する
けれど
絡むことの無い視線
どうして……
俺ァただ、あんたに昔の様に
優しく暖かな視線を向けて欲しかった
只、其れだけ、なのに
哀愁を漂わせた俺の恋は今日も頬を濡らす
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