拍手お礼小説

カノンノと女主

…………………

私は覚えてる


小さなあなたが教会の庭で一人絵を描いていたのを

それまで『自分』なんてものはなくて

あなたを見つけて何故か思った

懐かしいという気持ち

その時形のなかった私に私ができた


こんにちは

はじめまして


あなたが私に気が付いて

微笑んだ


一緒に遊ぼう


初めて触れた温もり


これが私が生まれる、世界に異変が起きる前兆だったとしても

私は嬉しかった


あなたには幼いころのほんの一瞬


けれど私には――



「カノンノ大好きです」









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