ヨザユSS

□ある昼下がりに
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「そんなだから、大ッ嫌いなんだよ!!」

捨て台詞を残し、自室から飛び出したユーリはがむしゃらに走った。
城内のお気に入りの場所を目指して。きっと今頃彼は、お茶の準備をしている頃だろう。

ーコンラッドって、頭固すぎなんだよ!

走っているうちに目にはジンワリと涙が溢れた。悔しさからか、はたまた冷たい空気のせいなのか?
頭を軽く振り、涙を強制的になくしたどり着いたその先で、お庭番が軽やかな鼻歌交じりでお茶の仕度に勤しんでいた。

いつもよりも荒々しい足音を怪訝に感じヨザックが振り向くと、肩で息をして顔を真っ赤にしたユーリがこちらに向かって歩度を緩めるのが見えた。
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