IFの世界〜偽りの真〜

□第七話
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その後の話し合いで、詩歌を使った警鐘を町中に敷き、最低でも朝と夜の二回はパトロールして回る事になった。


「これで、少しは進展すんのかな?」


帰り道を進む赤也が、思わず呟いた。
その答えは一番近くにいた柳生から帰ってきた。
部室を出る前に、『紳士』の異名を持つ者らしい、いつもの言葉遣いと身なりに戻している。


「私には解りかねます。しかし、こうーうして四人が再び出会えたのです。よくも悪くも何かは起きますよ」
「確かに、良いことも悪いことも四人でいる時に限って起きるんだよな」
「いつまで経っても不思議ですよね」


いい意味で何か事件が起きてほしいと願いながら、赤也は幸村の隣へと駆け寄った。






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『よお、久しぶりだな。「俺」』
「会いたく無かったよ『俺』」
『つれねー事言うなよ。俺は会いたかったぜ?』
「どうせ、ゲームを再開させに来たってと所だろ?」
『当たりも当たり。大当たりだ! 流石「俺」だぜ。ルールの変更は無しで行くぜ』
「と、言うことは『死んだら負け・体の主導権を握られても負け・負けを認めるならそれ相応の覚悟を見せる事』でいいのかな?」
『ああ。それともう1つ。「三日交代」も追加するぜ』
「………分かった」
『んじゃ、始めるぜ? まずは俺からだ』
「三人とも、立海は頼んだよ」




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