IFの世界のIFの話

□侑士誕生日記念
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―――― 謙也と死神を目指しとった時の事からでええか ――――


俺は当時、普通に死神を目指しとったんよ。
光がうちに来る前やったから軽く200年以上前の話やな。
普通に普通な学生やった。
謙也と違うて俺は剣術に特化しとったからええライバルやったで。
俺の方が先に始解を習得した分、アイツは白打に鬼道を乗せる方法を独自で見つけたり。
おん、色々楽しかったで。
事件は長期休暇中に起きたんや。


忍足家は元々中流貴族の家系で、割と裕福な家やったんよ。
今住んどる家もその名残なんやで。


ああ、少し脱線してもうたな。


長期休暇中に親戚一同が集まる行事があってな、謙也はそん時補習でおらんかったから俺は一人で散歩しとったんよ。
親戚に仲がいい奴がおらんかった訳やないで?
ただ、なんとなく庭を歩いとったら死神に声をかけられたんや。


ああ。
それは親戚会の護衛をしてくれた、死神達の一人やで。


そいつが全ての始まりやった。
そいつは何も知らん俺に、色んな事を聞いて来た。


とある叔父はおるか否か


俺のオトンはおるか


ここの建物の構造はどうなっているのか


他にも色々聞かれたし、色々答えたで。
その人に捕まっとったせいで、親戚会の開始時間に俺は遅刻してしもうたんよ。
でも、お陰で俺はこうして生き残った。




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