IFの世界のIFの話

□とっぽゲーム
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予想外の答えが来ると分かっていたのに、絶句する一同。


「…………トッポのチョコって吸えるんですか? 普通無理ですよ」


いち早く回復した日吉がとりあえず突っ込む。


「えっ、吸えるよ」
「ってかその前に吸わないよねー」


滝の意見に、四人は同意した。
反対意見に納得出来ないらしく、新たにトッポの袋を開ける。


「ちょっと時間かかるけど、いくよ?」


そう言うと、器用に回りを壊す事無くチョコを溶かし、溶けたチョコを吸ってゆく。
途中で何を思ったか、半分位の長さに折り、反対側からも吸う。
暫くそれを繰り返していると、穴が貫通したらしく、空気が通る音が鳴り出した。


「凄い………」
「…………まあ、こないなトッポは見たこと無いな」

日吉と忍足がそれぞれの感想を言い、滝は早速やろうとトッポに手を出し、岳人は完全に呆れていた。


「見てみてー!」


今まで無駄に大人しかった慈郎はそう言って、手に持ってる者をたまたま隣にいた日吉に見せ付ける。


「これ、まさかさっきのポッキーですか!?」
「凄Eー?」
「やるねー」
「意味わからんがな」


忍足が一言で二人に突っ込む。
慈郎が皆に見せたのは、綺麗にチョコだけが剥がされたポッキーだった。
余りにも綺麗で、まるでそれ単体を購入してきたかと見間違う程の物であった。


「じろくんも腕上げたね」
「へへっ」


その後、滝がチャレンジ仕出したのに亮が付き合い、飽きたらしい日吉が一足先に教室へと帰った。
慈郎と長太郎も、トッポの吸引にチャレンジし、チャイムが鳴るまで、彼らは食べ物で遊び続けた。



(後日、人気の無い所でチャレンジしてるヒヨを見かけた)
(そういえば、淳が無駄に強かったよなぁ)




オマケ
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