梔子隊

□第一話
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ある日突然仲間から一人の人間の記憶が消えた。
俺たちも不思議な違和感を感じながらも、その原因を調べた。
だが、分からなかった。
どんなに調べても、『幸村精市』という名前を思い出す事しか出来なかった。
それはまるで俺たちの事のようで―――



流魂街にあるとある不思議なオブジェが表札の屋敷に赤髪の死神が樽を抱えて入ってゆく。


「くーかくー、邪魔するぜぃ」
「ブン太! よく来たな。酒は?」
「もちろん。ほれ」


そう言って、担いでいた樽を空鶴の前に下ろす。


「んで、ここに来たってことはなんか行き詰まったな?」
「……おう。なんかよ、調べてる対象が俺達みたいで」
「なーる。ま、とりあえす飲もうぜ」
「そのつもりで持ってきたっつーの!」


そうして、二人だけの宴会を始めた。






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