梔子隊

□第九話
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「む? 今日は赤也は休みなのか?」
「うん。さっき親御さんから連絡があった」


朝連も終わり、いつも通りの日常を迎えている立海。
その立海を二人組の仮面を付けた死神が見守っている。


「しっかし、なんでわったーらが中心なんさー。滅却師のいる大阪と東京が中心なればいいんさー」


天パ気味な茶髪の死神が愚痴った。


「大阪にいる二人は隠密機動の仕事の為に常にどちらかが居ないし、俺の所の滅却師は修行中とかで戦力外」


もう一人の青みがかった黒髪の死神がそれに答える。


「それで、虚の出没率の低い沖縄って訳か」


着替えを済ましたテニス部員が次々と校舎へと入ってゆく。


「………あれ? わったーの対象がいないさー」
「『切原赤也』は今日は休み」
「そういう事は早く言うさ、深司! んで、切原赤也は何処に?」
「………精市の家。結界を張ってあるから大丈夫らしい」


めんどくさいと言わんばかりの声音で深司が答える。



「裕次郎」
「なん?」
「サボるなよ」
「わーってる」


二人は護衛対象が移動するのに合わせて他の場所へと移動した



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