梔子隊
□第十二話
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祐太・仁王ペア
とりあえず、二人は公園を中心に探すことにした。
「のう、おまえさん」
仁王はとりあえず近くにいた整に声をかけた。
「俺の事が見えるのか?」
自縛霊の様で、鎖がベンチに繋がっている。
「おん。んで、オレンジの髪をした俺達位の年頃の男を見んかったか?」
「いや、見ていないな」
「それじゃあ、何か怪しい人は見ましたか?」
辺りを見てきた祐太が戻ってきて、聞き込みに参加する。
「怪しい人? そうだな……黒い服を着たお前達と同じ位の黒髪の女の子が男の人に切られてたな」
「空座町に居る黒髪の女死神………?」
交流戦で空座高校に行った時に居たような………と考えを巡らせていると祐太が言葉を漏らす。
「………まさか、ルキア?!」
「男の方がそんな名前を言っていた気がする」
祐太の顔が青く染まる。
「知り合いか?」
「大事な友達……いえ、親友と言っても過言じゃない人です」
まずいな……と仁王は一番高い可能性を頭に思い描いた。
とりあえず、整に礼を言って柳生に連絡をとろうと携帯を取り出す。
「あ、あの子だ!」
地縛霊が二人の後ろを指をさす。
そこには死神姿のルキアが俯いて立っていた。
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