梔子隊

□第十三話
1ページ/7ページ

梔子隊の隊舎でリョーマの手によってとあるのもが配られた。


「このブレスレットの名前は『断限輪』」


渡されたブレスレットを矯めつ眇める人もいればとりあえず付ける人もいた。


「これは強制的に限定印を外す事が出来ます」
「リョーマ、条件は?」
「霊圧に異変を感じたら勝手に発動します。未使用か使用済か眼で見て分かるように一度使ったら壊れるように設計しました」
「限定印はどこまで外れるん?」
「第一は完全に外れて、第二は指定数域まで。それ以上は何時も通り各々の意思で外して下さい」
「でもこれは保険だよね? 念の為の」
「はい。名前の知られているブン兄専用対策と言っても過言ではありません」


その後、二三質問を答えて説明を終わらせると各自解散となった。
すると、壇がリョーマに声をかける。


「ブン太は?」
「今、俺達が自由に暴れても問題無い空間の制作をしてるよ」
「それじゃあ、リョーマももう戻りなさい」
「お言葉に甘えて」


嬉しそうに口元を緩めると、瞬歩を使って研究所に向かった。


「クスッ」
「周助いたんだ」
「うん。リョーマもまだまだ子供だね」
「そうだね」


そのまま二人は呑気にお茶を飲む為、縁側へと歩いていった。







.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ