戯言な戯れ事

□淕つの軋み
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その日の夜、弔狙は一人で合宿所を散歩していた。


「この感じ、間違いじゃなきゃ………」


すると何処からか一人の人間が飛んで来た。


「ぎゃーはは。皆大好き出夢君です!」
「出夢」


そんなビックリ人間ショーをガン無視して、飛んで来た人に静かに声をかけた。


「あ?」
「五月蝿い。時間帯考えろ。遊んでやんない。帰れ」


表情を変える事なく拘束服に黒いマントに長髪をカチューシャの代わりに眼鏡で止めているその人にそういい放つ。


「悪かった! もう五月蝿くしないから遊んで!」
「はぁ。蛋狙いないから30分だけね」
「やった」


力関係は年齢とは逆で弔狙の方が上のようだ。


「遠慮なく行くぜぇ! ぎゃーは……っと静かに静か、にぃ!」


静かに騒がしく二人は戦い始めた。


「亮さーん、もう消灯時間ッスよー。何処に……え?」


それを表の世界の人間に見られてたのも気がつかない程全力で。






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