IFの世界 〜梔子隊編〜

□第四話
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とある学校の教室で彼は友人と談話をしていた。


プルルルル―――


「はい! こちら壇太一です! どなたですか?」
『太一! 光が行方不明!』
「………詳細は」
『不明だ。今リョーマが最後に連絡をした所を調べてる』
「わかり次第連絡を」


そう言って電話を切る。
いきなり口調が変わった事に突っ込まれながらも、友人との雑談を再開した。
しばらくして再び壇の電令信機に着信がきた。


「はい! 壇太一です!」
『精市です。大阪か沖縄にいるメンバーで行方が分からない人はいますか?』
「今ブン太から光が行方不明かもしれないと連絡がありましたが……」
『仁王と柳生にしか行けない筈の場所に光がいるかもしれません』
「…………詳しく聞かせて」
『今そちらに向かっています』
「では屋上で」
『わかりました』


通話を切り、偽魂玉を飲み込んで屋上へ向かった。




――――



ピッ。


俺は電話を切り、別の場所にかける。


「仁王、誰か分かったよ。『財前光』、大阪の子だ」
『一時間………いや、最悪一日留守にするぜよ』
「すまない、苦労をかける」
『問題無いナリ。ついでにもう一人の死神も拾って帰る』
「もう一人? まあ、その話は帰ってから聞くよ」


そこで目的地でもある山吹高校に到着したので、幸村は通話を終了した。


「二人とも、頼んだよ」







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