IFの世界 〜梔子隊編〜

□第五話
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報告と調査を兼ねて柳生が一人で帰った次の日、亮はコムイに呼ばれて室長室に来ていた。


「君には神田君、彼と一緒に任務をこなしてきてもらうよ?」
「チッ、なんで俺がこんな奴と………」


同じくコムイに呼ばれていた神田が、横に座っている亮を睨みつける。
睨まれている本人は大した事なさそうにクスクス笑う。


「『マスカレード』の出場条件が『武器は種類を問わず剣のみ』なんだよ」
「クスクス。成る程、それで俺達死神の出番って訳か。刀を武器にしてるし」


死魄装の雰囲気を残した団服の腰に差した斬魄刀をちらりと見る。


「聞いた話だと財前君より強いらしいね」
「一応上官だし? それより、『マスカレード』って?」


ふざけてるかの様な口調から一転、真面目に切り出した。


「『マスカレード』は文字通り仮面舞踏会だよ。舞踏は舞踏でも戦う方の武闘会だけどね。今年開催される武闘会の優勝賞品がイノセンスである可能が高いんだ」
「そこで俺達のどちらかが優勝してイノセンスを回収すりゃあいいんだな?」
「それって、『mascorrida』じゃなくって『masquarae』じゃん。俺達闘牛かよー」


そして二人は早速任務に向かう事にした。
お互い考えてる事が同じだとも知らずに。





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