IFの世界 〜梔子隊編〜

□第七話
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彼らが仮面武闘会で勝利を重ねているその時、仁王は亮がいた場所から約4km程離れた場所にある村に来ていた。


「んー、秒差ちゅってたかんのぅ………一・二週位のラグで済んどるとええの」


とりあえず近くにいた人を捕まえて話を聞いてみると、ついこの間までそれらしい人がこの村に滞在していた事が判明した。


「どっちの方行ったか分かるか?」
「探してる人がいると言ってたからブゲットに行く様に言ったよ。あそこは遠いけど、情報集めには事かかさんし」
「ブゲットか………。そこでじっとしとると助かるんじゃがの」
「お前さんの探してる人はやんちゃ坊主なのかい?」
「いんや、赤の他人ぜよ。探し人の探し人から『探してくれ』と頼まれたんじゃ。面倒くさくてかなわなんだ」
「そいつはお兄さんも災難だねぇ」


教えてくれた女性と別れて、教えてもらった場所に行く事にした。
ブゲットはこの地方で割と発展している方の町で、商人の出入りも激しく、人探しにはもってこいの町である。


「『歌い 謡 唄い 詠い 謡い 動も 道も 砕き 苦打き――――――」


自分の脚力を強化し、一時的に死神の移動手段、瞬歩と同等の移動速度を会得する。
勿論梔子隊のメンバーと同等の。
それでも、目的地に着くまでに3日程かかったが。








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