中野腐男女学園物語

□その三
1ページ/5ページ

「何、転入早々遅刻? それに、ネクタイが指定のじゃない。君、良い度胸だね。咬み殺す」


部長の言う通りやな……
遅刻したらターゲットが向こうから接触してきよった。
転入三日目、俺は予定通りターゲットである雲雀恭也と対峙する。


「なんや? 個人的な喧嘩は禁止されとるんやけど」
「これは喧嘩じゃないよ。ただの『狩り』だ」


手にしていたトンファーで殴りかかってくる。


「随分嘗められとんやな。でも、喧嘩やなかったら手出せるわ!」


ちょっと苛ついた俺はそれを避けて、ほぼ空な鞄を投げつける。
その際生まれた隙をついて思いっ切り殴った。


「………君、中々やるね」
「そら、こっちの台詞や」
「気に入った。君は僕の遊び相手になって貰うよ」
「遊びか……やったらしゃーないな」


拳を構え、いつでも続きを始めれる様にする。

そして両者が動いた瞬間、黄色のアルコバレーノ………いや、謎の赤ん坊が邪魔をした。


「ちゃおっす」
「やあ、赤ん坊。今いい所だから邪魔しないでくれる?」
「なんや、ガキ。痛い目見とう無いんやったらそこを退きい」
「俺の名はリボーン。お前、ファミリーに入らないか?」
「……………は?」


雲雀恭也と接触するという事はリボーンに眼をつけられる可能性が高いとは言うてたけど、早過ぎとちゃう?




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ