中野腐男女学園物語

□その八
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連戦が続く日々を過ごす彼等も、本分は学生な訳であって


「今日は文化祭の出し物を決めるぞー」


担任のその一言で今は秋である事を再認識していた。


「文化祭かー。どんな事するんだろ」
「楽しみだね、ツナ君」
「うん」


食べ物系はダメだと言われたが、クラス内からは様々な声が上がった。
バッティングセンターやボーリングなどの球技系から縁日の様な物、果ては劇まで。


「光黄は何がやりたいのな?」
「俺か………俺は先輩と歌いたいな」
「歌だあ? んなもんどうやって店にすんだよ」
「だよねー。仕事で何度か文化祭で歌わせて貰ったから、その印象が強くって」
「仕事は確か、浦正さん達の付き人だっけ?」
「う、うん!」


光黄の焦り様に疑問を持ちながらも、話し合いに耳を傾けた。


「おし、じゃあこのクラスは劇でいいな?」
「ちぇ。ダブ屋やりたかったのに」
「それ、お店じゃないから」


笑いに包まれたまま、ツナのクラスは劇をする事に決まった。


「じゃあ、私が台本を書いていい?」


突然、せぐうぇいがそんな事を言い出した。
クラスメイトは整った容姿を持つ彼女に舞台へと立って欲しいらしく、必死に説得を繰り返す。
だが、せぐうぇいの意思は変わらないらしく、頑として譲らなかった。


「何をあんなにこだわってんだ?」
「………(そろそろ、か)」
「光黄、君?」


超直感で感じた違和感をツナは呟く事でごまかそうとする。
最後の時は着々と近づいていた。





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