中野腐男女学園物語

□その九
1ページ/5ページ

あの任務から一週間後、彼らは他の任務に当たっていた。


「黄獅子の誘惑(イエロー・メロウ)!」


光黄が乱射した攻撃の一つが当たり、地面に平伏している女に桃は近づく。


「智の心はあるみたいだから、悪い事してるっていう自覚はあるみたい」
「信もあるから根性を叩き治すだけにするぞ」
「はーい」


女の側に倒れていた男が僅かに首を持ち上げると彼らにこう問いただした。


「お前らは、何者だ?」
「俺達? それは天下御免のさ「なんでやねん」」
「ウォッホン!」
「俺達は七常を任されし者。別名ロットファミリー」
「なっ、お前らみたいなジャッポーネの餓鬼が!?」


桃・曜介・コジの三人が答えている間にも、他のメンバーは七常の炎を奮い続ける。


「たかが餓鬼、されど餓鬼ってね」
「ボンゴレも俺達と変わんないのにな」


そう言って、目の前の二人にも七常の炎を浴びせる。
他に生き残っている者がいないか確認し、(とは言っても、腐器と炎には殺傷能力は無いが。)任務を終了させた。


翌日、任務が一段落した彼らは部室で寛いでいた。


「皆いるか?」
「バレー部が練習に行ってまーす」
「狂平兄やんはさっきセンコーに捕まっとったで」
「よきゅは衣装が間に合わないらしくって帰ったよ」

曜介が椅子に腰掛けると、「まあ、いっか」と頭に付けて本題に入った。


「今ここにいないメンバーには後で伝えておいてくれ。仕事だ」
「今度はどいつを叩きのめすんだ?」


楽しそうに浦正が指を鳴らすも、返ってきた返事は否定の言葉だった。


「仕事は仕事でも表の仕事。腐男塾と中野腐女シスターズによるミニライブの依頼だ」





.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ