中野腐男女学園物語

□その十
1ページ/5ページ

「そろそろだな。よし、一旦集合」


時間になり、ステージの上では彼らのボスでもあるはなわが前説として歌っている。
それを舞台袖で聞きながら、彼らは手を重ねた。


「皆いいな?」


部長の言葉に皆は頷く。


「油断せず行くぞ! 清く、正しく、腐男子らしく。腐男塾」
『いっきまーす』


ステージに声が届かぬ様に小声で気合いを入れる。
しばらくすると、はなわが一度引っ込み、入場の音楽が流れ出した。


「うしっ」


各々の腐器を片手に、メンバーはステージと言う名の戦場に姿を現した。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ