君の消えた世界
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「あれ?」
最近のマイブーム(?)である海探しをしていたら、紙を片手にキョロキョロしているおっしーを発見しました。
「おっしー、何してんの?」
「亮! ええ所に来たな。クリーニング屋さんってどっちや?」
どうやらただの迷子だったらしい。
「一番近いのはじろくんちだから……こっちだよ」
「おおきに。部活三昧やからこの辺の地理が分からんくて」
俺の隣を歩きながら「助かったわ」とお礼を言ってきた。
大した事じゃないのに。
「到着」
「ここか。ホンマおおきに」
「俺とおっしーの仲じゃん」
ついでだからお店の中までくっついて行くと、案の定じろくんがカウンターで寝てるっていうね
「じろくん、お客さんだよ」
「んー、後5分………」
起きる気配無し。
「おばさーん! いるー?」
いる気配も無し。
仕方が無い、最終手段を使うか。
「じろくん、跡部君がおっしーとテニスやってるよ。早くしないと終わっちゃう」
「跡部君がテニス!? どこどこ!?」
おっしーはびっくりしてる様な顔をしてる。
まあ、大声出しても起きないから当然っちゃあ当然か。
「嘘だよ、おはよう」
「Aー、亮酷いCー」
「それよりお客さんだよ」
じろくんが真面目に仕事してると、(でもやっぱり眠そう)おばさんが帰って来た。
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