君の消えた世界

□6
1ページ/2ページ

「あれ?」


最近のマイブーム(?)である海探しをしていたら、紙を片手にキョロキョロしているおっしーを発見しました。


「おっしー、何してんの?」
「亮! ええ所に来たな。クリーニング屋さんってどっちや?」


どうやらただの迷子だったらしい。


「一番近いのはじろくんちだから……こっちだよ」
「おおきに。部活三昧やからこの辺の地理が分からんくて」


俺の隣を歩きながら「助かったわ」とお礼を言ってきた。
大した事じゃないのに。


「到着」
「ここか。ホンマおおきに」
「俺とおっしーの仲じゃん」


ついでだからお店の中までくっついて行くと、案の定じろくんがカウンターで寝てるっていうね


「じろくん、お客さんだよ」
「んー、後5分………」


起きる気配無し。


「おばさーん! いるー?」


いる気配も無し。
仕方が無い、最終手段を使うか。


「じろくん、跡部君がおっしーとテニスやってるよ。早くしないと終わっちゃう」
「跡部君がテニス!? どこどこ!?」


おっしーはびっくりしてる様な顔をしてる。
まあ、大声出しても起きないから当然っちゃあ当然か。


「嘘だよ、おはよう」
「Aー、亮酷いCー」
「それよりお客さんだよ」


じろくんが真面目に仕事してると、(でもやっぱり眠そう)おばさんが帰って来た。






.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ