IFの世界のIFの話

□再会〜赤也と幸村の場合〜
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二年に進級した年、当然の様に後輩が沢山入った。
シーカーとブロードにどこか似た二人が入ったテニス部に俺も入り、カルロに気が付いて貰える様に実力があった二人と一緒に立海を全国優勝させたせいだろう。


「今年はどんな子が入ってくるかな?」
「練習について来れれば誰でも構わん」
「まあ、そう言うな、弦一郎」


そういえば、俺達がこの世界に来てからもう13年もたつのか。
なんて考えながらコートに向かうとなんだか騒々しい。


「騒がしい様だけど何事?」
「ゆ、幸村君………」


新部長に声をかけられてコートを見る。
そこには常に影から見守っていたカルロの生まれ変わった姿があった。


「部長の癖に弱すぎだろ。これでここのトップは俺のモンな」
「フフッ。彼は“一応中三の”トップなんだけどな。でも、彼が弱いのには同感」
「んじゃ、何? アンタらの方が強いの?」


少年に聞こえないよう、柳と真田は話し出した。


「礼儀がなっとらん奴だな……」
「一度実力差を解らせた方がいいだろう」


距離的に聞こえていた幸村は少年に


「強いかどうか俺達三人とやって確かめてみる?」


と挑発した。





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