IFの世界のIFの話

□家族の迎え方
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とある一人の青年が深い森の中を歩いていた。


「こっちで本当に合ってんのか?」


青年の名前はカルロ・ヒルルク。
彼が住む町で一番強く、同時に一番やんちゃでもあった。
そんな彼が何故こんな森の中にいるのかというと、数日前彼に「西の森に住んでいる化け物を討伐して欲しい」という依頼が舞い込んできたのだ。
強い者と戦える喜びと、彼自身の正義感から二つ返事でOKを出した結果


「………あっちか?」


森の中で迷子になってしまっていた。
それでも諦めずに歩き続けていると一軒の城に着いた。


「聞いた特徴と一致するな。と、言うことは此処が化け物の住家か………」


よし! と気合いを込めて、正面から城に入って行く。
城の中は薄暗く、足跡が残らない程度に埃が積もっている。
カルロは腰に下げた鞘から剣を引き抜くと、堂々とした足取りで歩きだした。
エントランスホールを半分程進んだ所でカルロは人影を見つけ、動きを止める。

「お前がこの屋敷の主か?」

正面で剣を構える


「そうだ、と答えれば?」


この城の主と思われる男性は40代前半位の容姿をしており、話で聞いていたより老けていた。


「お前を倒す!」






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